芸術と文化の魅力あふれる首都、ウエリントン(Wellington)の観光情報

ニュージーランドの首都、ウエリントンは、官公庁街に代表される落ち着いた雰囲気に加え、映画を代表とする芸術と文化の街でもあります。おしゃれなカフェやショップをめぐり、魅力あふれるウエリントンを楽しみましょう

「クールで小さな首都」ウエリントンを120%楽しむ

北島の最南部、つまりニュージーランドのほぼ中心に位置するウエリントンは、近郊も含めた人口が約50万人を数える、ニュージーランドの首都です。風が強いことで、「ウィンディ・ウェリントン」とも呼ばれるこの街は、官庁街に代表される落ち着いた雰囲気のエリアとホットなスポットが混在し、自然保護区やワインの産地にも近いことから、ガイドブック「ロンリープラネット」で「世界で最もクールで小さな首都」と称されています。

また、ウエリントンの街を見下ろす丘の上には、原生林を活用した野鳥の保護区「ジーランディア」があります。こちらには絶滅が危惧される鳥が保護されており、国鳥のキーウィなどが観察できるナイトツアーも人気です。

「ウェタ・ケーブ」は映画ファン必見!

世界中の映画ファンが集まる街、ウエリントン。この街は、映画監督ピーター・ジャクソンの出身地であり、彼が設立した映画制作会社「ウェタ」の本拠地でもあります。そのため「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ以来、ウエリントンには、撮影スタジオや映像制作会社、配給会社、小道具やCGのデザインオフィスなど、様々な映画関連会社が集まるようになりました。今では、ハリウッドをなぞって「ウェリウッド」と呼ばれるほど、映画の街として発展しています。

「ウェタ」のスタジオのそばにある「ウェタ・ケーブ」では、映画のオフィシャルグッズを販売しているほか、ビデオの上映なども行われており、同社が手がけた人気映画の制作舞台裏を知ることができます。またウエリントン沖5㎞の場所には、ピーター・ジャクソン監督が、少年時代からその島を眺めては空想を巡らせ、映画「キングコング」でロケを試みたカピティ島などもあります。ウエリントン近郊のロケ地をめぐり、「ウェタ・ケーブ」を訪ねれば、いっそう感動が深まりそうです。クライストチャーチ郊外では熱気球による空中散歩も楽しめます。風が穏やかな時間帯を狙うため、ツアーは早朝の出発になりますが、朝焼けに照らされるカンタベリー平野とサザンアルプスを一望できる素晴らしい体験が待っています。クライストチャーチの空の旅は、忘れられない旅の思い出になることでしょう。

知的好奇心をくすぐる国立博物館&ジーランディア

ウエリントンを旅するなら、ぜひ立ち寄りたいのが、国立博物館テ・パパ・トンガレワです。ニュージーランドの歴史や自然、マオリ文化、アートなどあらゆるジャンルの展示が充実しており、子供から大人まで楽しめます。

ニュージーランド国土の巨大な衛星写真が展示された「アワ・スペース」や、ニュージーランド近海の水中や陸上を車でドライブしている感覚が味わえるアトラクション「ライド」など、ユニークな展示が目白押しです。また、国内に生息するペンギンやクジラ、イルカ、話題のダイオウイカの生態なども紹介されていますのでお見逃しなく。ミュージアムショップには、マオリモチーフの雑貨やニュージーランドの動物や鳥のグッズなどが並び、おみやげ探しも楽しめます。

カフェ&レストランめぐりが楽しい街

ウエリントンの魅力は、街のすぐそばに美しい海や森があること、歴史的建造物が多いこと、映画やショービジネスが盛んなことなど、たくさんありますが、多くの旅行者が口を揃えるのが、「おしゃれで美味しいレストランやカフェが充実していること」です。

キューバ・ストリートやトーリー・ストリート界隈、あるいはコートニー・プレイス周辺には、フレンチからイタリアン、日本食にエスニック、フィッシュアンドチップスまで、あらゆるジャンルの店が連なります。またウエリントン発祥の人気カフェ「MOJO」をはじめとする、個性的なカフェもたくさんあります。特にウエリントンのカフェは、コーヒーにこだわりを持つ店が多いため、個人経営の小規模なロースター(コーヒー豆の焙煎を行う会社)も多数存在しています。個性的な店が多いので、ぜひ散歩やショッピングの合間に、カフェでのひとときを楽しんでください。

マーケットへ出かけよう

おいしいものを探すなら、毎週日曜の朝に、国立博物館テ・パパ・トンガレワの横の広場で開催される「ハーバーサイド・マーケット」へ。新鮮な野菜やフルーツ、魚介類のほか、飲食店の屋台がずらりと並び、お祭り気分でウエリントン・ローカルのおいしいものが探せます。特に魚介類は、桟橋につけられた漁船からそのまま販売されますので、この上なく新鮮なものが手に入ります。

また、すぐそばのワイタンギ・パークでは、同じく日曜日に「シティ・マーケット」が開催されていますので、こちらものぞいてみましょう。ハチミツやコスメ、チョコレートにスイーツ、惣菜などの加工品が並んでいます。その場で食べられるものも多いので、週末ブランチの場所としても人気です。

さらに、フランク・キッツ・パークでは、毎週土曜日に「アンダーグラウンド・マーケット」が開催されています。こちらは地元アーティストの工芸品や衣類、アート作品やアクセサリーなどが並んでいますので、お土産さがしにおすすめです。

ウエリントンから足をのばして

ワインの産地として知られるワイララパ地方には、車でも列車でもウエリントンから1時間半ほどで到着できます。なかでもマーティンボローはワイララパの中心的な存在の街で、AtarangiやPalliserなどニュージーランドを代表するワイナリーがあり、美味しいピノ・ノワールのワインと最高のレストランがそろっています。街のワイナリーには全て徒歩で行くことができ、またオリーブオイルの工房などもめぐるツアーも多数行われています。

ウエリントンから西海岸を北上すれば、遊覧飛行やゴルフやグルメ体験、遊覧飛行などが楽しめる、パラパラウムがあります。その海岸は穏やかで、乗馬や海水浴を楽しむことが出来ます。その沖合には上陸できる人数が制限されているカピティ島があります。完全隔離されたこの保護区では、ニュージーランド希少種のタカヘやキーウィなどの鳥を間近に観察することが可能です。

ウエリントンの情報サイト

ニュージーランド政府観光局 ウエリントン
http://www.newzealand.com/jp/wellington/

ウエリントン地方観光局
http://www.wellingtonnz.com/int/

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