ニュージーランド留学の体験ストーリー
学びたい気持ちを尊重してくれるニュージーランドの教育システム
ペリエ 門 里多(かど りた)さん
ニュージーランド人の父と日本人の母を持ち、幼少期をニュージーランドで過ごす。中学~高校2年生までの5年間は日本の学校。高校2年生の終わりにニュージーランド・オークランドの市内にある私立の女子一貫校、セントカスバートカレッジ(St Cuthbert's college)に転校。
自身のルーツである二国の文化を知り得たうえで、幅広い分野から授業を選択でき、将来を見据えてやりたいことを学べるニュージーランドの高校に転校することを決意した。
日本とニュージーランド両国の文化を知り、転校を決意
幼少期はニュージーランドで、中学と高校時代は日本で過ごしました。両国での生活の経験を通じて、私にはニュージーランドの教育やライフスタイルが合っているなと感じていたこともあり、進路を考え始める高校2年生の終わりに、ニュージーランドの学校へ転校することに決めました。
寮生活で出合った多国籍の友達
現地では学校の学生寮に入りました。緊張していましたが温かい歓迎に気持ちがほぐれたのを覚えています。寮には中国、韓国、タイ、アメリカ、イギリス、ウクライナ、インド、フランスなど世界中から生徒が集まってきていました。自分と似た状況の人も多かったので孤独を感じることもなく、互いの文化や知識を共有して、友好な関係を築くことができたのはニュージーランドに転校した大きなメリットでした。
寮のメンバーとは友達以上にお互いを支え合い、家族のような存在だったのでホームシックにもならず、あっという間に一年が過ぎました。寮生活のおかげで、学校に慣れるのも早かったと思います。
無限にある選択肢のなかで、自由に学ぶ
学校のカリキュラムは先生方に相談しながら決めていきます。数多くある教科から自分が学びたいものを選ぶのですが、日本の高校では聞いたこともないような、これが学校で学べるの!?などと思う教科が'ありました。例えば、ダンス、演劇、農業、宇宙地球科学、デザイン、古代ギリシアローマ古典、経営学や言語学など無数にあり、その選択の多さに戸惑いました。
私は自分の将来をイメージしながら、自分が興味ある美術史、写真術、メディアを選択しました。
教科ごとの学び方もさまざまで、地理の授業では火山へ調査しに出かけたり、歴史の授業では歴史的由来のある場所を訪れたり、美術史の授業では美術館で作品を鑑賞したりしました。授業の内容も、先生が一方的に教えるのではなく、生徒が主体的に学んでいくスタイルなので、社会に出た時に自分で考えることができる力を養えた気がします。 自分が得意なもの、興味のあるものなどに専念できるので、自分の成長と将来につながっていくんだなと実感しながら勉強することができました。
十人十色。高校→大学だけがルートじゃない
進路を本格的に考え始める時期には、日本にいたときは「大学に進学するのが当然」と考えていましたが、ニュージーランドではみんなが同じ道を通るものではないということに気づきました。卒業後の道はとても多様で、友達の中にはギャップイヤー*を取ってヨーロッパ旅行をする人、地元で不動産業に就職する人、イギリスに行って寮の先生として働く人、早めに単位を取って大工になった人などがいました。
*ギャップイヤー=社会体験活動のために充てる期間
大学に進学する場合、ニュージーランドでは受験の文化はありません。教育は誰もが受けられるという考え方で、大学に入るのはNCEAという試験を受けて一定の単位を取れば入れるシステムです。NCEAの中にはスカラーシップという一つレベルの高い試験に合格すると、政府から奨学金がもらえるシステムもあります。合格した科目数でその奨学金の金額が決まるので、高い評価を収めらるよう、意欲の高い生徒たちは頑張っています。
また大学を選ぶ時は、ネームバリューの高い大学を目指すというよりも学びたいことに特化しているかなど、その特徴を見てどこの大学に進学するかを決める人が大半です。偏差値ではなく、学びたい気持ちを尊重してくれているように感じました。
この十人十色の生き方は、高校時代にさまざまな教科と触れ、たくさんの経験を積み、自分の学びたいことを見定めることができたからだと思います。
私はというと、美術、人文系の教科に力を入れているウエリントン ヴィクトリア大学に進学しました。高校時代から興味のあった、メディアと社会科学を専攻し、心理学、商法、映画関連の科目を学んでいます。
自分に自信、将来も
一年間、親元を離れニュージーランドでの生活と学びを経て、入学した頃よりもはるかに自分に自信がつきました。困難なことがあっても自分ひとりで解決するのではなく、人に頼ったり、頼られたりしながら解決していくことの大切さを学びました。それによりコミュニケーション能力も英語力も向上しました。自分が本当に興味のあることにとことん向き合い、将来を真剣に考える機会があったからこの成長につながったと感じています。
多くの時間を共有してきた寮の仲間とは、共に勉強に励みながら、疲れたらキッチンに集まってココアを作って息抜きしたり、近くの公園でのんびりしたり、季節ごとに行われるイベントに参加したりなど、これからも自分を支えてくれる大切な思い出をたくさん作ることができました。
勉強の面でも、NCEAのスカラーシップでは、メディア学、日本語、フォトグラフィーの科目に合格し、奨学金をいただけることになりました。メディア学では全国トップ8、日本語では全国一位となり、個人の学びを尊重してくれるカリキュラムだから成果を残すことが出来たと思います。
今、大学生になり、いただいた奨学金を活用し、さらに学びを深め、自分の将来に向けて邁進していきたいと思います。
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