車椅子をご使用のお客様

ニュージーランド航空では、車椅子をご利用のお客様に快適にお過ごしいただける体制が整っています。

出発前に
空港にて
機内にて

非常時の避難がご自身でできる身体的能力が確かにあるとお考えの場合、ご希望であれば付き添いなしに単独で搭乗いただけます。

非常時の避難が身体的にご自身ではできない場合も搭乗いただけますが、避難時にお客様のお手伝いができる16歳以上のお付き添いの方を同伴していただく必要があります。

客室乗務員はさまざまなお手伝いをいたしますが、お手伝いできないこともあります。飛行中の食事の介助、薬品の投与、またはトイレの介助が必要な場合、お手伝いができる16歳以上のお付き添いの方を同伴していただく必要があります。

飛行時間が短く、お手伝いが不要な場合は、ご希望であれば付き添いなしに単独で搭乗いただけます。

搭乗に際し、次のご案内をご確認ください。

出発前に

ニュージーランド航空では、3種類の「スペシャル・サービス・リクエスト(SSR)」コードをお客様の予約記録に入力しています。このコードは、お客様がどの程度のサービスを必要としているかを確認するため、すべての航空会社で使用されています。搭乗便の乗り降りがご自身でできるかどうか係員が確認し、予約記録にお客様に最も適したサービスコードを入力します。

  • WCHR
  • WCHS
  • WCHC

詳しくは車椅子をご使用のお客様のオンライン予約をご覧ください。

他の航空会社による運航便をご利用の場合、各航空会社がどのようなサービスを提供しているか、また、必要とするサービスを受けるためにはどのような情報を事前に知らせる必要があるかをご確認ください。

空港にて

搭乗手続き(チェックイン)

他のお客様に先がけて搭乗や座席の要望をお伺いできるよう、出発の60分以上前にチェックインをお願いしています。お客様が必要とされるサービスを具体的にお伺いし、確認する必要がありますので、自動チェックイン機KIOSKによるチェックインは行わないようご注意ください。

移動用リフトや機内用車椅子が必要な場合は、チェックイン担当係員にお知らせください。移動用リフトを利用される場合は、ベルトなどの装着時に男性・女性係員のどちらによるサポートを希望されるかをお知らせください。

お客様の車椅子をお預けになる場合は、空港備え付けの車椅子で係員が機内の座席までご案内します。航空機の搭乗口までご自分の車椅子を使用することもできます。チェックイン時に、お客様の車椅子に札をつけ、搭乗時に貨物室にお運びします。

普段ご使用の車椅子と、別の車椅子1台(シャワー用、スポーツ用など)は無料で貨物室にてお預かりしますが、追加装備等については超過手荷物料金をいただく場合があります。車椅子にはお名前とご住所を明記した札をおつけください(ご要望に応じてお手伝いいたします)。分解可能なスポーツ用車椅子を2〜3のパーツに分けた場合、手荷物1個として数えます。

車椅子は多くの場合カスタマイズされていることから、付属の説明書をお持ちいただくと、係員によるお客様の車椅子の梱包、保管、組み立てを丁寧かつ迅速に行うことができます。

特に重要な点は以下のとおりです。

  • 背もたれの倒し方
  • バッテリーの外し方(必要な場合)
  • 車輪が自由に回るようにするためのロック解除の仕方
  • 「コントローラー/ジョイスティック」の外し方

ニュージーランド航空全便におけるバッテリー式の車椅子の持ち込み

バッテリー式の車椅子の多くは完全に折りたたむことができないため、お預かりすることができない場合があることをご了承ください。お客様の車椅子を持ち込めるかどうか、下記の運航機材の詳細案内をご確認いただくか、予約前にニュージーランド航空にお問合せください。

  • 安全規則により、漏れ防止装置を施したバッテリーは、漏電しないよう末端を保護し、車椅子または歩行補助車にしっかりと取り付けることが必要です。飛行中に車椅子が貨物室内で作動しないようにしなければなりません
  • 漏れ防止装置が施されていないバッテリーの付いた車椅子または歩行補助車については、バッテリーはプラグを抜き、漏電しないよう末端を保護し、車椅子または歩行補助車はまっすぐ立てて保管します。それができない場合は、バッテリーを車椅子または歩行補助車から取り外し、定められた梱包をしてお預かりいたします
  • 搭乗手続きの際に、ご利用の車椅子または歩行補助車のバッテリーのタイプをお知らせください
  • 損傷の恐れがありますので、できるだけ「コントローラー/ジョイスティック」は車椅子から取り外し、ご自身でお持ちいただくようお願いします

リチウムまたはリチウムイオン電池付きの車椅子または歩行補助車

リチウム電池は、飛行中に大きな火災を引き起こす危険性がありますので、以下の要件をよくお読みください。

  • 300wh以下の電池であること。作動のための電池が2個付いている車椅子または歩行補助車の場合、各電池が160Wh以下であること
  • 車椅子または歩行補助車をお預けになる前に、取り外し可能な電池は必ず取り外し、客室へお持ちください。電池は末端を覆い、漏電しないよう保護してください
  • 電池を取り外せない車椅子または歩行補助車の場合、電池をしっかり取り付け、漏電しないよう末端を保護してください。車椅子または歩行補助車の電源を完全に切る方法を、お客様から空港係員にご説明ください
  • 予備の電池は機内にお持ちください。予備電池は、300Wh以下の電池1個または160Wh以下の電池2個までお持ちになれます
  • 内蔵されている電池またはお持ちになる予定の予備の電池のワット時定格量(Wh)またはリチウム含有量(g)を必ずご確認ください。ワット時定格量(Wh)またはリチウム含有量(LC)の表示のない、または表示が不明瞭なリチウム電池の持ち込みはお断りしています
    アンペア時(Ah)からワット時(Wh)への換算方法は、「Ah x 電圧」です(例:4.9 Ah x 10.8 V = 53 Wh)。どちらの数字も電池の情報ラベルに記載されています

受託手荷物の禁止・制限品で、制限品に関する詳細をご覧ください。

特定の機材では制限がありますので、車椅子または歩行補助車をお持ち込みいただけるかどうかは、下記最大サイズの制限をご確認ください。特に、背もたれが倒せないタイプの車椅子はご注意ください。 

  • A320 : 高さ 97cm (38") x 幅 79cm (31") x 長さ 131cm (52")
  • ATR72 : 高さ 100cm (40") x 幅 60cm (24") x 長さ 100cm (40"). 大型歩行補助車の折りたためないヘッドレストの高さは最大140cm(55")まで。
  • Q300 : 高さ 82cm (32") x 幅 75cm (30") x 長さ 120cm (47")

ATR72およびQ300は、運航上の理由によりに直前に交換となる場合がありますのでご注意ください。

機内までの移動、機内からの移動

ボーディングブリッジが利用できる場合は、航空機の搭乗口までご自分の車椅子を使用いただけます。チェックインの際に、一般のお客様よりも優先して搭乗いただけます。早めに搭乗いただくことで機内への移動をエスコートし、車椅子を航空機の貨物室へ運ぶ十分な時間を取ることができます。早めの搭乗をご希望の場合、搭乗口の担当係員にお申し出ください。

搭乗口では以下のいずれかが必要です。

  • ご自身で座席まで移動
  • 付き添いの方と一緒に移動
  • 係員が座席移動用リフト「イーグル」(ニュージーランド国内のみ。オークランド空港、ウエリントン空港、クライストチャーチ空港、ダニーデン空港)またはスライディングボードやスライドシートにより移動をお手伝い

必要に応じて、(座席移動用リフトの)吊り具の装着は、ボーディングブリッジの人目につかない場所で、ご要望に合わせ男性または女性係員がお手伝いいたします。プライバシー保護および安心感の観点から、半ズボンまたは長ズボンの着用をおすすめします。

飛行中は座席移動用リフトは利用できません。座席移動用リフトはニュージーランド国内各空港の地上設備です。

到着後は係員が、要望に応じて空港備え付けの車椅子またはお客様ご自身の車椅子を準備してお迎えします。可能な場合は、税関検査、入国審査、到着エリアの受託手荷物の受け取りまでサポートします。

機内にて

機内用車椅子

すべてのニュージーランド航空国際線のボーイング777型機、エアバスA320型機には、機内用車椅子(機内の狭い通路専用の車椅子)を搭載しています。機内用車椅子は、搭乗中の座席への移動、またお手洗いへの移動の際にご利用いただけます。

ニュージーランド国内線の機材には、スペース上の理由から機内用車椅子を搭載していません。各空港に、出発時や到着時に座席までの移動、座席からの移動にご利用いただける機内用車椅子が備え付けられています。

飛行時間の短い国内線の飛行中は、座席にお座りのままお過ごしいただきます。

四肢麻痺のお客様のためのハーネス

ニュージーランド航空ではすべての航空機に、座席に胴体を固定し支える特殊ハーネスを搭載しています。ご予約時および搭乗時にお申しつけください。FAA規則によりハーネスのサポートが必要なお客様は、ハーネスが座席エアバッグの妨げになるため、ビジネス・プレミアまたはプレミアム・エコノミーのSpaceSeat™ではご利用いただけません。

機内でのサポート

非常時の避難がご自身でできる身体的能力が確かにあるとお考えの場合、ご希望であれば付き添いなしに単独で搭乗いただけます。

非常時の避難が身体的にご自身ではできない場合も搭乗いただけますが、避難時にお客様のお手伝いができる16歳以上のお付き添いの方を同伴していただく必要があります。

客室乗務員がさまざまなお手伝いをいたしますが、お手伝いができないこともあります。

飛行中に食事の介助、薬品の投与、またはトイレの介助が必要な場合、そのお手伝いができる16歳以上のお付き添いの方を同伴していただく必要がございます。飛行時間が短く、そうしたお手伝いが不要な場合は、単独で搭乗いただけます。

国際線をご利用の場合

普段、座席への移動、座席からの移動に身体介助を要するお客様については、係員がスライディングボードやスライドシートでサポートいたします。ご自身で移動ができる方の場合、またはお付き添いの方が移動をサポートする場合(推奨)には、係員が必要に応じて下腿部の移動をお手伝いいたします。

ニュージーランド国内線をご利用の場合

普段、座席への移動、座席からの移動に身体介助を要するお客様については、オークランド空港、ウエリントン空港、クライストチャーチ空港、ダニーデン空港にて、すべてのエアバスA320型機への移動用リフトがご利用いただけます。また機内の座席までの移動、座席からの移動を、スライディングボードやスライドシートで係員がサポートすることも可能です。

ご希望の場合、各空港で搭乗時や到着時に、お客様のおからだを持ち上げ座席移動を手伝うお付き添いの方の手配をお願いいたします。付き添いの方はお客様と一緒にご旅行いただく必要はありませんが、保安検査を受けていただく必要があります。上半身を持ち上げることができれば、必要に応じ係員が下腿部の移動をお手伝いします。

現在、地域航空機(ATR72、Q300)では移動用リフトはご利用になれませんのでご注意ください。搭乗時や到着時に、お客様のおからだを持ち上げ座席移動を手伝う付き添いの方を手配していただく必要があります。